木曽見茶屋紅葉・雪見ツーリング
2012/11/14

 今期のツーリングの締め括りに、木曽見茶屋に紅葉を見に行くことにしました。
GWと夏には行ったことがありますが、秋は未経験なので楽しみです。が、あんな
ことになるなんて・・・。やっぱり標高が高いので自然を甘くみると危険です。

真冬でもウィンターグローブを使わない主義です。それは操作性が
スポイルされるから。でも今回は真冬ではないけどかなり高所に
登るのでウィンターグローブを引っ張り出して装着です。

というのも木曽見茶屋の女将のTwitterで今日は雪、との予報らしいので
ウィンターにします。ただ、インナーをとってアウターだけにします。
8時半スタートです。

今回は高速多用のツーリングが続いたので、タイヤの端を使えるように
下道で木曽見茶屋にアプローチします。いつもは飯田方面から
大平宿、木曽見茶屋のルートですが、今日は恵那、中津川の
中山道方面、馬籠、妻籠方面から行きます。
恵那の大正村手前の渓谷は紅葉が見ごろでした。

VTRを入れて一枚フレームに収めます。老夫婦も写真撮影に来ていました。

大正村の前の明智駅がいつのも休憩ポイントです。ここは今年改装され、
カフェ?みたいなものが併設されました。縁側に椅子を見つけました。
大正風味なんでしょうか。どことなくアールヌーヴォー?

ちょうどローカル線が発車していきました。

縁側に座って猫のように日向ぼっこで蓄熱します。
コーヒーを飲んで中からも温まりたいですが、冬場のツーリングで
コーヒーは危険です。もう、尿意がハンパないです。
トイレのことばかり考えて走る羽目になります。
なのでココアにします。温まりますが、どこか締まりません。

R363を通ってR19を目指します。途中山並みが見えてきたのですが
山頂は雲に隠れ、とても禍々しい雰囲気です。この山並みは
夏も雲に隠れていることが多く、どこか好きになれません。
あんなところに入っていくのは簡便です。

R363の後半、半林道のような酷道区間を抜けて、幅広いR363になる。
もうすぐR19というところでポツリポツリと雨が降ってきた。
雲にはまだ切れ間があり、遠方まで見渡すと黒い雲はまだ見えない。
天気予報では午後から雨。連続した降雨になるのでしょう。
正午、木曽見茶屋にヒット&アウェイすれば逃げ切れる?
ということで、そのままアプローチを続行。馬籠宿あたりから
目の前の山を見ると、山頂付近の木々が白い!雪降ってる!
木曽見茶屋はほぼ山頂。まずいな。一旦停止して山を凝視。最大望遠です。

右斜め前方の山が雪でやばいです。ナビで見ると木曽見茶屋は前方。
前方の山を見ると降ってなさそう。残り距離20km弱。
目で見える範囲は20km程度は見通せているに違いない?
行く!雪は降っていないと判断しツーリング続行です。

馬籠宿をパスするころには、残り15km程度。調子がよければ
あっという間についてしまう距離ですが、もし残雪、ウェットなどで
コンディションが悪ければペースが上がらず、休憩はゴールの
木曽見茶屋まで出来ません。R363の酷道部はウェット路面、大量の
落ち葉で滑りそう。転等のリスクもあります。少なくても
R363より条件が良いとは思えないので、尿意なんかと闘う場合では
ありません。いつもの馬籠宿駐車場のトイレで休憩です。
平日なのでクルマはありませんでした。

目的は紅葉です。馬籠宿駐車場脇の木々もいい感じです。

出発前に使ってみたチンウォーマー。息苦しい、シールドが曇るので
外していましたが、ここに来て寒さが厳しくなってきたので
装着です。周囲温度は5℃くらいと、路面警告板に出ていました。
もっとも、フルフェイスにチンウォーマーでは曇るのが当然かもしれません。
準備を整えて山に入ります。

南木曽温泉経由で県道8号分岐を目指します。このR256付近が
格段に冷え込み、指先がしびれてきます。いつもは左腕の調子が
悪くなるのですが、今日は右腕に調子の悪さが発症。
これまでは飯田方面から来るので知りませんでしたが、R256と県道8号の
分岐には木曽見茶屋の看板があるのですね。

県道8号は、落ち葉、ウェットコンディションで最悪でした。
この写真は路面が見えますが、全面落ち葉で覆われているのが
大部分の区間でした。急ブレーキなんか怖くて・・・。幸い登りなので
フロントから滑らないでいますが。分岐から木曽見茶屋まで6km程度。
これが非常に長く感じました。高度が上がると路側に雪が現れました。
朝は降っていたのでしょうか。雲も目の前を流れて行きます。

ふぅっ、と目的地に到着です。悪天候だとやっていないことも
あるらしいのですが、看板は営業中。ご飯が食べられます。
4回目の木曽見茶屋です。北の国からライクです。

外の木々にはまだ雪が残っていました。

店内は相変わらずいい雰囲気です。石油ストーブが焚かれていました。
平日なのでテーブル席にはお客はいませんでした。ただ奥座敷には
団体客が来ていました。五平餅とかおでんとか秘伝のたれで美味しいとの
評判です。まだ試したことはありません。

お茶が出てきました。多分これも湧き水です
というか、奥の婦警さんのポスターがナイス。ビンタくらいたいです。

山菜そばとホットコーヒーをいただきます。650円+350円。
ジャスト1000円です。そば旨いなぁ。温まります。刻み海苔と山菜が
マッチ。たけのこも柔らかくて結構お腹がいっぱいになりました。

湧き水のコーヒーをいただきます。今日は少し走行距離が
短かったけど100マイルコーヒーです。時間は12時半。会社の食堂とは
違い、時間がゆっくり流れます。

ライディングギアを着ているので寒くはないですが、店内温度は10℃です。

中は広いんですが、外からみると小さく見えます。今年は11月26日まで
営業予定らしいです。開業は来年4月中旬予定。
会計して出ようとすると、女将さんが、落ち葉と雪で路面は
バイクには危ないんで、本当に気をつけて帰ってください、と声をかけて
もらった。無理して来たのもちょっとやりすぎだったかも知れない。
県道8号、結構携帯不通区間があるようです。

ここから折り返しです。どっちに帰るか。同じ道を帰るのもつまらないので、
飯田方面に抜けることにします。飯田方面のほうがタイトだし、距離も
長いのでこのコンディションでは厳しい感じはします・・・。

アンダーカウル周りは落ち葉を巻き上げこの有様。言葉もありません・・・。

飯田方面に数km走ってすぐに天候が急変。急に雪が降り出した。ここから
大平峠、最高標高地点へ向かっているので雪はひどくなること必至。
飯田まで25km。この雪のペース、路面の落ち葉。タイト&急勾配下り。
リスクが大きすぎると判断し、ちょうど現れたエスケープゾーンでUターン。
もう一度木曽見茶屋を通り過ぎて、R256、南木曽を目指します。
この、6km区間、雪がひどくなってきた。痛い!固い!シールドをすると
曇るし、あっという間に雪がこびりついて視界がゼロになる。シールドを
あけて走ると、頬が痛い!慎重に走るのでペースは上がらない。脇の
落ち葉の上には雪が残りだして白くなり始めた。まだ残り3km、
無事行けるか?不安になりながら丁寧にバイクを操る。

何とか虎口を脱し、R256へ出てきた。スクリーンも真っ白。R256の
路面ですら少し雪が残りだしている。早くR19号へ抜けないと
10年以上前のツーリングのときのように雪でバイクを置いて
帰らないと行けなくなる。

・・・。言葉もありません。哀れな自画撮りをしていると周囲が
一瞬閃きました?半瞬、雷鳴1発。荒れてきています。これは
雪というより雹だったのかも知れません。気を取り直してスタート。
南木曽温泉通過時、気温2℃!寒いわけだ。この南木曽温泉、以前
工場の家族旅行を企画したときに、主催者だったので来たことが
ありますが、そのときもゲリラ雪に襲われ、一瞬で積雪しました。
そういう土地柄なのかも知れません。

R19へ抜けるともう、降雪ポイントはありません。道の駅で休憩です。
目的だったタイヤの端。まったく使えませんでした。帰りは家の用事と
気力的なものから結局高速で帰りました。またまた中央が減ります。

無事、駐輪場にたどりつきました。大変な目に遭いましたが、紅葉も
楽しめたし、雪も見れたし、ハプニングと思えば記憶に残る
ツーリングになりました。気力が途切れる前に洗車しました。
アンダーカウルの中に落ち葉がたっぷり入ってました。ホースで
水を貯めて流していきます。まるで枯山水です。

写真を取り込みながら日記を更新します。
ホットのコーヒー、これはこれで安堵感から最高に旨いです。
今シーズン最後の遠出だと思います。無事終了できました。
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