今期のツーリングの締め括りに、木曽見茶屋に紅葉を見に行くことにしました。 |
GWと夏には行ったことがありますが、秋は未経験なので楽しみです。が、あんな |
ことになるなんて・・・。やっぱり標高が高いので自然を甘くみると危険です。 |

真冬でもウィンターグローブを使わない主義です。それは操作性が
スポイルされるから。でも今回は真冬ではないけどかなり高所に
登るのでウィンターグローブを引っ張り出して装着です。
というのも木曽見茶屋の女将のTwitterで今日は雪、との予報らしいので
ウィンターにします。ただ、インナーをとってアウターだけにします。
8時半スタートです。 |

今回は高速多用のツーリングが続いたので、タイヤの端を使えるように
下道で木曽見茶屋にアプローチします。いつもは飯田方面から
大平宿、木曽見茶屋のルートですが、今日は恵那、中津川の
中山道方面、馬籠、妻籠方面から行きます。
恵那の大正村手前の渓谷は紅葉が見ごろでした。 |

VTRを入れて一枚フレームに収めます。老夫婦も写真撮影に来ていました。 |

大正村の前の明智駅がいつのも休憩ポイントです。ここは今年改装され、
カフェ?みたいなものが併設されました。縁側に椅子を見つけました。
大正風味なんでしょうか。どことなくアールヌーヴォー? |

ちょうどローカル線が発車していきました。 |

縁側に座って猫のように日向ぼっこで蓄熱します。
コーヒーを飲んで中からも温まりたいですが、冬場のツーリングで
コーヒーは危険です。もう、尿意がハンパないです。
トイレのことばかり考えて走る羽目になります。
なのでココアにします。温まりますが、どこか締まりません。 |

R363を通ってR19を目指します。途中山並みが見えてきたのですが
山頂は雲に隠れ、とても禍々しい雰囲気です。この山並みは
夏も雲に隠れていることが多く、どこか好きになれません。
あんなところに入っていくのは簡便です。 |

R363の後半、半林道のような酷道区間を抜けて、幅広いR363になる。
もうすぐR19というところでポツリポツリと雨が降ってきた。
雲にはまだ切れ間があり、遠方まで見渡すと黒い雲はまだ見えない。
天気予報では午後から雨。連続した降雨になるのでしょう。
正午、木曽見茶屋にヒット&アウェイすれば逃げ切れる?
ということで、そのままアプローチを続行。馬籠宿あたりから
目の前の山を見ると、山頂付近の木々が白い!雪降ってる!
木曽見茶屋はほぼ山頂。まずいな。一旦停止して山を凝視。最大望遠です。 |

右斜め前方の山が雪でやばいです。ナビで見ると木曽見茶屋は前方。
前方の山を見ると降ってなさそう。残り距離20km弱。
目で見える範囲は20km程度は見通せているに違いない?
行く!雪は降っていないと判断しツーリング続行です。 |

馬籠宿をパスするころには、残り15km程度。調子がよければ
あっという間についてしまう距離ですが、もし残雪、ウェットなどで
コンディションが悪ければペースが上がらず、休憩はゴールの
木曽見茶屋まで出来ません。R363の酷道部はウェット路面、大量の
落ち葉で滑りそう。転等のリスクもあります。少なくても
R363より条件が良いとは思えないので、尿意なんかと闘う場合では
ありません。いつもの馬籠宿駐車場のトイレで休憩です。
平日なのでクルマはありませんでした。 |

目的は紅葉です。馬籠宿駐車場脇の木々もいい感じです。 |

出発前に使ってみたチンウォーマー。息苦しい、シールドが曇るので
外していましたが、ここに来て寒さが厳しくなってきたので
装着です。周囲温度は5℃くらいと、路面警告板に出ていました。
もっとも、フルフェイスにチンウォーマーでは曇るのが当然かもしれません。
準備を整えて山に入ります。 |

南木曽温泉経由で県道8号分岐を目指します。このR256付近が
格段に冷え込み、指先がしびれてきます。いつもは左腕の調子が
悪くなるのですが、今日は右腕に調子の悪さが発症。
これまでは飯田方面から来るので知りませんでしたが、R256と県道8号の
分岐には木曽見茶屋の看板があるのですね。 |

県道8号は、落ち葉、ウェットコンディションで最悪でした。
この写真は路面が見えますが、全面落ち葉で覆われているのが
大部分の区間でした。急ブレーキなんか怖くて・・・。幸い登りなので
フロントから滑らないでいますが。分岐から木曽見茶屋まで6km程度。
これが非常に長く感じました。高度が上がると路側に雪が現れました。
朝は降っていたのでしょうか。雲も目の前を流れて行きます。 |

ふぅっ、と目的地に到着です。悪天候だとやっていないことも
あるらしいのですが、看板は営業中。ご飯が食べられます。
4回目の木曽見茶屋です。北の国からライクです。 |

外の木々にはまだ雪が残っていました。 |

店内は相変わらずいい雰囲気です。石油ストーブが焚かれていました。
平日なのでテーブル席にはお客はいませんでした。ただ奥座敷には
団体客が来ていました。五平餅とかおでんとか秘伝のたれで美味しいとの
評判です。まだ試したことはありません。 |

お茶が出てきました。多分これも湧き水です。
というか、奥の婦警さんのポスターがナイス。ビンタくらいたいです。 |

山菜そばとホットコーヒーをいただきます。650円+350円。
ジャスト1000円です。そば旨いなぁ。温まります。刻み海苔と山菜が
マッチ。たけのこも柔らかくて結構お腹がいっぱいになりました。 |

湧き水のコーヒーをいただきます。今日は少し走行距離が
短かったけど100マイルコーヒーです。時間は12時半。会社の食堂とは
違い、時間がゆっくり流れます。 |

ライディングギアを着ているので寒くはないですが、店内温度は10℃です。 |

中は広いんですが、外からみると小さく見えます。今年は11月26日まで
営業予定らしいです。開業は来年4月中旬予定。
会計して出ようとすると、女将さんが、落ち葉と雪で路面は
バイクには危ないんで、本当に気をつけて帰ってください、と声をかけて
もらった。無理して来たのもちょっとやりすぎだったかも知れない。
県道8号、結構携帯不通区間があるようです。 |

ここから折り返しです。どっちに帰るか。同じ道を帰るのもつまらないので、
飯田方面に抜けることにします。飯田方面のほうがタイトだし、距離も
長いのでこのコンディションでは厳しい感じはします・・・。 |

アンダーカウル周りは落ち葉を巻き上げこの有様。言葉もありません・・・。 |

飯田方面に数km走ってすぐに天候が急変。急に雪が降り出した。ここから
大平峠、最高標高地点へ向かっているので雪はひどくなること必至。
飯田まで25km。この雪のペース、路面の落ち葉。タイト&急勾配下り。
リスクが大きすぎると判断し、ちょうど現れたエスケープゾーンでUターン。
もう一度木曽見茶屋を通り過ぎて、R256、南木曽を目指します。
この、6km区間、雪がひどくなってきた。痛い!固い!シールドをすると
曇るし、あっという間に雪がこびりついて視界がゼロになる。シールドを
あけて走ると、頬が痛い!慎重に走るのでペースは上がらない。脇の
落ち葉の上には雪が残りだして白くなり始めた。まだ残り3km、
無事行けるか?不安になりながら丁寧にバイクを操る。 |

何とか虎口を脱し、R256へ出てきた。スクリーンも真っ白。R256の
路面ですら少し雪が残りだしている。早くR19号へ抜けないと
10年以上前のツーリングのときのように雪でバイクを置いて
帰らないと行けなくなる。 |

・・・。言葉もありません。哀れな自画撮りをしていると周囲が
一瞬閃きました?半瞬、雷鳴1発。荒れてきています。これは
雪というより雹だったのかも知れません。気を取り直してスタート。
南木曽温泉通過時、気温2℃!寒いわけだ。この南木曽温泉、以前
工場の家族旅行を企画したときに、主催者だったので来たことが
ありますが、そのときもゲリラ雪に襲われ、一瞬で積雪しました。
そういう土地柄なのかも知れません。 |

R19へ抜けるともう、降雪ポイントはありません。道の駅で休憩です。
目的だったタイヤの端。まったく使えませんでした。帰りは家の用事と
気力的なものから結局高速で帰りました。またまた中央が減ります。 |

無事、駐輪場にたどりつきました。大変な目に遭いましたが、紅葉も
楽しめたし、雪も見れたし、ハプニングと思えば記憶に残る
ツーリングになりました。気力が途切れる前に洗車しました。
アンダーカウルの中に落ち葉がたっぷり入ってました。ホースで
水を貯めて流していきます。まるで枯山水です。 |

写真を取り込みながら日記を更新します。
ホットのコーヒー、これはこれで安堵感から最高に旨いです。
今シーズン最後の遠出だと思います。無事終了できました。 |
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